保存車・廃車体めぐり
東海旅客鉄道 DE10 1516
岐阜県本巣郡本巣町曽井中島 樽見鉄道本巣駅

 独特の軸配置AAA-Bを持つDE10形は,支線区運転と構内入換の両用機関車として,1966(昭和41)年10月から1982(昭和57)年 1 月までに708両(1~158,501~574,901,1001~1210,1501~1765)が製造された.機関出力やSG有無により番台区分されており,1500番代はDML61ZB(1350PS/1550rpm)搭載,SGなしのタイプである.

 DE10 1516は,遠江二俣機関区C58形の置換え用11両(1515~1525)のうちの 1 両で,1970(昭和45)年11月に川重で新製された.1985(昭和60)年 3 月に配置区集約のため静岡運転所所属となり,そのままJR東海に継承された.しかし,1996(平成 8)年 3 月,浜松地区におけるJR貨物からの受託仕業が廃止されて余剰となり,同年12月に廃車.その後,部品供出用として,DE10 1519,1520とともに樽見鉄道へ譲渡された.

 現在は本巣駅構内北端に留置されており,部品の欠落は特に見当たらない.

(2001.12. 9調査)

DE10 1516
DE10 1516(2001.12. 9撮影)
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鉄道友の会名古屋支部