保存車・廃車体めぐり
近畿日本鉄道 モニ226
三重県四日市市桜町 四日市スポーツランド

 モニ220形は日車製の半鋼製車で,車体長11m,荷重1tの手荷物室を有する.全 9両(221〜229)であるが,北勢鉄道が電化用として1931(昭和 6)年 3月にモハニ50形(50〜55)として製造し,1944(昭和19)年 2月の戦時統合によって三重交通モニ221形(221〜226)となった 6両と,三重交通が1949(昭和24)年 3月に増備したモニ221形 3両(227〜229)とに分類できる.1965(昭和40)年 4月の近鉄への合併の際には,9両とも番号は変わらなかったが,形式はモニ220形となった.

 モニ226は新製以来,北勢線で運用されてきたが,1977年(昭和52)年末の同線近代化・270系新製投入に伴い,内部・八王子線へ移った.しかし,1982(昭和57)年末の同線近代化・260系新製投入に伴い,翌年 6月,ついに廃車となり,その後,四日市郊外にあるアスレチックレジャー施設の管理事務所前に保存された.車内見学が可能で,最近,車体の再塗装が行われた.

(2002. 5.25調査)

モニ226
モニ226(2000. 6.16撮影)
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鉄道友の会名古屋支部