保存車・廃車体めぐり
名古屋鉄道 モ401
愛知県岡崎市若松町 南公園交通広場

 モ400形は1952(昭和27)年 7 月に登場した名鉄初の連接車で,揖斐・谷汲線で活躍した.自社で単車 2 両から改造した車両であり,2 車体で 1 両を構成し,全長は20m近い.扉配置は左右非対称.種車は,元は美濃電気軌道初の半鋼車セミシ64形64,65で,1926(大正15)年 3 月に日車で製造された.名鉄への合併後,1941(昭和16)年にモ60形61,62に,さらに1949(昭和24)年にモ110形110,111に改番された.この400形の登場当時,同様の改造車による輸送力増強が計画されていたが,結局,1 形式 1 両のみで終わった.廃車は1973(昭和48)年12月で,瀬戸線からの転入車と交代した.

 この地には1974(昭和49)年 2 月から保存されている.懐かしいダークグリーンの塗装は色褪せているが,全体的に良好な状態である.

(1998. 8.13調査)

モ401
モ401(1998. 8.13撮影)
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鉄道友の会名古屋支部