キハ30形は,外吊りドアとオールロングシートが特徴的なキハ35系通勤形気動車の両運転台車として,1963(昭和38)年から1966(昭和41)年までに106両(1〜100,501〜506)が製造された.500番代は新潟地区向け寒地仕様である.
キハ30 51は1965(昭和40)年12月の日車製で,加古川気動車区に新製配置され,高砂線,加古川線,およびその支線で運用された.その後,1984(昭和59)年 2 月に亀山機関区,1986(昭和61)年 3 月に伊勢運転区に転属,そのままJR東海に継承された.伊勢地区での運用は1989(平成元)年のキハ11形登場までであったが,現在でも車籍を有し,通常はシートに包まれて保管されている.
(1997.10.26調査)
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