キハ181系特急形気動車は,高出力機関DML30HSC(500PS / 1600rpm)を搭載し,勾配区間での大幅なスピードアップを実現した系列である.車体はキハ80系に準じているが,屋根上の放熱器や折戸の側扉が特徴である.キハ180形は,その中間普通車として,1968(昭和43)年から1972(昭和47)年までに79両( 1〜79)が製造された.
写真のキハ180-1は,1968(昭和43)年 8 月に富士重工で製造され,名古屋第一機関区に配置,同年10月からは新設の特急「しなの」に使用された.その後,「しなの」は381系電車に全面置換となったため,1975(昭和50)年 2 月に高松運転所に転属,JR四国に継承された.1993(平成 5)年 3 月に廃車となったが,当地に縁のある車両であるため,先頭車のキハ181-1とともにJR東海が譲り受けた.JR四国にて座席交換や塗装変更が行われているため,往年の姿ではない.
(1997.10.26調査)
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