保存車・廃車体めぐり
名古屋鉄道 デキ202
愛知県瀬戸市上松山町 瀬戸市民公園

 デキ200形は瀬戸電気鉄道が日本車両に発注したもので,1926(大正15)年の設計,翌年に 2両(デキ1・2)が製造された.この年代になると,電気機関車の新造は国産が主流となっている.デキ200形は三菱電機の電気品を使用し,新造時はポール集電で,前照灯はボンネットの上にあった.当時,日本車両製の機関車は,三菱の他に芝浦,東洋,Westinghouse などの電気品を使用していた.

 1939(昭和14)年の名鉄合併後,デキ201・202に改番し,1978(昭和53)年の昇圧まで瀬戸線で使用された後,デキ202は瀬戸市へ寄贈され,当公園で静態保存されることとなった.デキ201は南知多ビーチランドに保存されたが,後に解体されてしまった.

 上屋・フェンスの保護があるため,外から見た限りでは破損・塗装劣化や盗難・落書きも無く,保存状態はきわめて良好である.

(2000. 6.11調査)

デキ202
デキ202(2000. 6.11撮影)
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鉄道友の会名古屋支部