保存車・廃車体めぐり
名古屋臨海鉄道 ND552 19
三重県四日市市千歳町 太平洋セメント四日市サービスステーション

 国鉄DD13形は,1958(昭和33)年から1967(昭和42)年まで16次に渡り,全416両が製造された入換用標準DLで,地方私鉄や専用線にも多数の同型機が登場した.名古屋臨海鉄道の55t機ND552形は,1〜10(4 は欠番)の 9両がDD13形タイプの自社発注車であったが,以後はDD13形を譲受し,11〜19(14は欠番)の 8両が登場した.

 ND552 19は,1965(昭和40)年 9月日車製のDD13 226を譲受したもので,DD13形15次車である.国鉄では静岡運転所に配置され,静岡近辺の入換や清水港線列車の牽引などに使用された.台車はウイングバネ式のDT113で,前照灯は 2灯式.1987(昭和62)年 2月に廃車の後,名古屋臨海鉄道が国鉄清算事業団から購入し,翌年 8月竣工となっている.南港線知多駅に常駐していたが,貨物取扱量減少に伴い,余剰となった.

 ところが,中部国際空港建設のための土砂輸送開始に際して,四日市港専用線の運用増強が必要となり,2000(平成12)年 7月に廃車の上,太平洋セメントに譲渡された.改番はされていないが,同年10月頃,国鉄色から白地に青帯の塗装に変更された.

(2000.10. 7調査)

ND552 19
ND552 19(2000.10. 7撮影)
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鉄道友の会名古屋支部