保存車・廃車体めぐり
名古屋臨海鉄道 ND552 11
岐阜県恵那郡福岡町下野 白川園本舗福岡城

 国鉄DD13形は,1958(昭和33)年から1967(昭和42)年まで16次に渡り,全416両が製造された入換用標準DLで,地方私鉄や専用線にも多数の同型機が登場した.名古屋臨海鉄道の55t機ND552形は,1〜10(4 は欠番)の 9両がDD13形タイプの自社発注車であったが,以後はDD13形を譲受し,11〜19(14は欠番)の 8両が登場した.

 ND552 11はDD13形 1次車のDD13 5を譲受したもので,1958(昭和33)年 7月に汽車会社で製造,品川機関区に配置されていたが,1980(昭和55)年 3月に廃車となった.名古屋臨海鉄道では翌年 3月より使用されたが,1986(昭和61)年10月に再び廃車となった.台車は釣合梁式のDT105で,前照灯は 1灯式である.

 その後,白川茶の販売業者である白川園本舗が購入し,同社が経営するドライブインに設置された.車両番号は国鉄時代のものに戻され,保存状態は良好であるが,説明板は名古屋臨海鉄道に在籍していたことに触れていない.

(2001. 2.11調査)

ND552 11
ND552 11(1999.11.14撮影)
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鉄道友の会名古屋支部