保存車・廃車体めぐり
財団法人沖縄国際海洋博覧会協会 KRT102
愛知県知多郡東浦町石浜

 沖縄県本部半島において,1975(昭和50)年 7月20日から翌年 1月18日まで,沖縄国際海洋博覧会(EXPO' 75)が開催された.その際,会場内の交通機関として,当時注目を集めていた新交通システムのうち,神戸製鋼・日商岩井が中心となりBoeing 社の技術導入により開発したKRT(KOBE RAPID TRAN-SIT)が採用され,北ゲート〜国際広場〜南ゲート間1.4kmを軌道法による正式な鉄道として,1 両単位の無人運転を行った. 全長4.5mの小型車で,全部で16両(101〜116)があった.軌道側に分岐装置が無いことも特徴であった.

 写真のKRT102は富士重工宇都宮製の車両で,現在,農家の肥料倉庫として利用されている.車体前部の案内輪が失われている以外は,原形のまま.ちなみに,KRT115が大阪の交通科学博物館に保存車として展示されている.

(1997. 8. 2調査)

 残念ながら撤去された.(1998. 7.再調査)

KRT102
KRT102(1994. 3. 30撮影)
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鉄道友の会名古屋支部