保存車・廃車体めぐり
三岐鉄道 ED22 2
三重県員弁郡大安町大井田 大安町中央児童センター

 1920年代は,わが国の電気機関車製造技術が発達し,輸入から国産へと変遷していった時代である.信濃鉄道(現JR大糸線)は1925(大正14)年,Westinghouse-Baldwin 製の電気機関車 3両を導入した.1927(昭和12)年の国有化後はED22形(ED22 1〜3)に改番し,ED22 2は1956年(昭和31)に三岐鉄道に払い下げられた.晩年は富田駅での入換に使用され,1984(昭和59)年 9月廃車となり,当地で静態保存されている.なお,ED22 1は弘南鉄道,ED22 3(現ED30 1)は松本電気鉄道で現役である.

 保存状態は,上屋があるが車体他の腐食が進んでおり,石でひっかいた落書きや運転室内部品の損傷・盗難・ガラス破損がある.同地には三岐鉄道で使用されていたと思われる腕木式信号機,梅鉢製の転轍器( 2種)も保存されている.

(2013.11.16調査)

ED22 2
ED22 2(2013.11.16撮影)
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鉄道友の会名古屋支部