保存車・廃車体めぐり
日本国有鉄道 DE11 1016
愛知県半田市11号地 衣浦臨海鉄道半田埠頭駅

 DE11形はDE10形を入換専用とした設計の機関車で,SGなし,軸重増加,重連用機器省略などの特徴がある.1968(昭和43)年 8 月から1979(昭和54)年 9 月までに,116両(1〜65,1001〜1046,1901,2001〜2004)が製造された.1000番代はDML61ZB(1350PS/1550rpm)搭載の出力増強形.国鉄末期における輸送形態の変化に伴い,DE11形の大部分はJRに継承されず,廃車となった.

 DE11 1016は1970(昭和45)年 9 月に川重で新製,稲沢第一機関区に配置された.なお,このとき同区には1012〜1018の 7 両が新製配置されている.1984(昭和59)年 2 月に静岡運転所に転属した後,1987(昭和62)年 2 月に廃車となった.

 現在はDE11 1012とともに部品供出用として留置されており,構外から観察できる.端梁部の手すりや車両番号などが外され,塗装は色褪せている.

(1999. 5.23調査)

DE11 1016
DE11 1016(1999. 5.23撮影)
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鉄道友の会名古屋支部