2000形は,1800形に始まる名古屋市電「無音電車」の最終版で,1956(昭和31)年から1958(昭和33)年までに29両(2001〜2029)が製造された.1900形同様に直角カルダン駆動,多段制御,ドラムブレーキが採用され,側面スカート付きであるが,窓や方向幕は大型になり,側扉は 1 枚引戸となった.また,当初からZパンタを備えていた.2002の台車は空気バネ.2000形で開発された多くの技術は,その後,地下鉄100形に継承されることになる.
2017は1956(昭和31)年日車製で,1967(昭和42)年にワンマン化改造を受けた.一貫して浄心に配置されていたが,車庫廃止とともに1972(昭和47)年に廃車となった. その後,守山区の幼稚園で利用されてきたが,交通局によって保存,公開されることになり,本年 9月に日進工場へ移設,修復が開始されている.
(1999. 4.29調査)
現在は名古屋市市電・地下鉄保存館にて展示されている.(2000. 6.11再調査)
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