三岐鉄道には開業時に貨物用として 3両のタンク式蒸気機関車が在籍していた.102はそのうちの 1両で,形式はE101形.軸配置は1C1.1931(昭和 6)年 7月に汽車会社で製造された.
1954(昭和29)年の電化に伴い,大阪窯業セメント(後に大阪セメント,現・住友大阪セメント)に譲渡,伊吹工場専用線で使用された.同線も1956(昭和31)年に電化されたが,役目を終えた後も工場内で保存されてきた.このたび三岐鉄道が開業70周年を迎え,記念事業として同機の里帰りが実現し,2001年(平成13)年 7月23日から西藤原駅構内に三岐通運DB25とともに保存された.
(2001. 8. 4調査)
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